『チェックリスト』という安易な対策

不適合が起こった時の対策として、よく使われる「チェックリスト」。


再発防止として、本当に有効なのでしょうか?
私は、有効でない場合が多いと考えます。何故なら「チェックリスト」は間接的な手段として、決して目的ではないという事です。
どういう事かと、「チェックリスト」を付けようが付けまいが、問題となってる不適合は無くならないからです。
先程、手段と記しましたが、「チェック」することが目的なら問題ないでしょう。
また、「なぜなぜ分析」等の要因解析をしっかりして、真の原因が分かっての対策なら、これも問題はないと思いますが。。。
でも、ろくに要因解析もしないで、安易に「チェックリスト」を対策にすると再発を防ぐことは無理だと思われます。
また、最悪な状態として、「チェックリスト」をチェックしなかった事を不適合と考える人も出てきてしまうのです。
「なぜ、チェックしてないの?」、「忘れたら駄目でしょう!」。。。
更には、「チェックリストにチェックされてるか、何故確認してないの?」。。。
最悪です。。。。
チェックリストのチェックという凄く無駄な作業が増えてしまいます。
状態は良くなってないのに作業だけが増えて、それが別の不適合を産んでしまう事例を私はいくつも見てきてます。

じゃあ、不適合を再発させない対策とは何なのか?
それは、現状把握、要因解析をしっかりして、要因に的確な対策立案、実施することです。
当たり前の事ですが。。。
「初めて起こったのか、頻繁に起こるのか?」
「その人だけなのか、他の人も起こすのか?」
「朝が多いのか、夜が多いのか?」。。。
上記に挙げただけでも対策は大きく変わってくるのは、ご理解いただけますよね?

チェックリストをチェックする時間があるのなら、真の原因を追究することをお勧めします。

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